安全神話にどっぷり使ったままでしたー関西電力美浜原子力発電所、日本原電敦賀発電所高速増殖炉「もんじゅ」を視察してきました


日本共産党府議会議員団の一員として、関西電力の美浜発電所と日本原電・敦賀発電所の高速増殖炉「もんじゅ」を視察してきました。
海水浴場の目と鼻の先に美浜原発がそびえています。保育所や学校もあります。かって、美浜原発で二次系冷却水漏れの事故で作業員が5人もなくなる大事故の際も海水浴客には何の連絡もなかったとのことです。
発電所では、福島原発事故を踏まえた国の指示をうけて、緊急に消防ポンプやホースを増設配備するなど、いくつかの対策を講じたから万全だと言うばかりです。根本的には「若狭湾には絶対に大きな地震、大きな津波は来ない」というこれまでの「安全神話」から脱却できていないと痛感しました。
 もんじゅでは炉内に核燃料運搬の機械の一部が落下する事故があり、発電こそ行われていませんが、核燃料の冷却作業などは継続されており、1200人もの労働者が働いているそうです。 夕刻、帰路につく労働者を乗せた大型バスが何台も通過してゆくのを見ました。発電もしていないのに1日5500万円も使われています。
 若狭には日本の原発54基のうち14基が集中し、活断層から1キロ以内にもんじゅ、美浜、大飯の3発電所があります。いったん 事故が起これば近畿の人々の命の水がめ琵琶湖が汚染される事態にもなります。住民運動をいそぎ関西電力を包囲する世論を広げなければなりません。
 写真は福井県議会で県の地域防災計画についての調査 もう一枚は美浜原発調査で紹介されたスライド原発立地の4つの条件