嵐山ミニ水力発電をドイツ最大の環境団体BUNDの創始者の1人でもあり、同国風力発電協会副理事長のエアハルト・シュルツ氏を迎えて見学交流会が行われました。

 17日、ドイツ風力発電協会の副理事長を努めるエアハルト・シュルツ氏を迎えて、嵐山のミニ水力発電所の見学と懇談会が開催され、参加をさせていただきました。
 シュルツ氏は、環境保護の運動組織、ドイツのバーデン・ブルテンベルグ州の自然と環境を守る組織、風力に関するドイツの組織等の創始者の一人。震災復興・なくせ原発3・11行動や宮城・福島での視察、東京、大阪での公演、梼原の見学と駆け巡り、京都嵐山へおいでいただいたとのこと。
 嵐山のミニ視力発電所は、夜になると真っ暗になる渡月橋の交通事故や防犯綿を心配する地元民と声を受け、2005年に地元の嵐山保勝会の皆さんが気フィ金を募るなどして建設されたもの。環境にやさしいミニ水力発電で渡月橋を優しく照らします。3400万円そのうちNEDOの補助が900万円、残り2500万円はなんと保証会の皆さんが寄付を募り集めたとのこと。毎朝の点検やゴミ取りなどの管理は保勝会のみなさんでボランテイアで尽力。余った電力は関西電力に買い取ってもらって約24万円 京都市が看板を150万円でつけた他は支援なし。なんと、京都府は一円も支援がなく、逆に河川構造物の使用料5万円、水の利用料1万円弱を徴収しているとのことでした。参加者から驚きの声とともに、せめて無料にしてあげて欲しいねえ!との声が上がりました。
 400年前角倉了以が席をつくり、その段差を利用して水力発電が設置されています。わずか、1,74メートル(平常時1,34メートル)でも電力を生み出すことは驚きでした。
 福島原発事故被災地なども調査をしてこられたシュルツさん。日本の肝心の政党が国民の声を吸い上げない。大きな二つの政党の国会議員は電力会社と結婚をしている。日本のマスメデアは原発事故の正確な情報を伝えない。ドイツの方が批判的。再生可能エネルギーの扱いも小さいのは問題であると指摘。しかしながら若い人が勉強をしているし、ドイツでも子供や女性たちが声を上げて政府を動かしてきた。原発反対の運動とともに、市民共同の力で再生可能エネルギーをつくって来た活動を紹介していただきました。目からウロコ。感動の調査懇談会でした。