嵯峨野用水めぐり 有栖川の土手をプロムナードに 有栖川の源流を訪ねて歩きました。

 嵯峨野路の田んぼは今、田植えの真っ盛り。先日から平日も早朝のジョギングをはじめているのですが、毎朝、日の出前から、あちこちの田畑で、田植えやキャベツや小松菜などの収穫作業が行われています。ふるさとへの想いが重なり、お手伝いをしたくなる衝動にかられます。
 さて、その豊かな田畑に命の水を供給している有栖川の源流近く 観空寺谷新池跡まで、大覚寺大沢池を起点に散策し、歩いてきました。年金者組合常磐野支部、右京年金者組合とそのお友達などの御一行、ご案内は地元を知り尽くしたKさんです。
「嵯峨野用水」の主な水源は 観空寺新池、菖蒲谷池、大沢池、廣澤池と数個の小さい池であったそうですが、1951年7月11日豪雨により、観空寺谷池が決壊。これを機に、古くから水不足に悩まされていた嵯峨野の達人が、嵯峨野用水の水源を清滝川に求める大構想(古くからあった)を実現させたもの、これが「嵯峨野用水」。1952年から1955年まで、「嵯峨野用水改良事業」として、清滝川に井堰を設置し、水路を引く工事などが京都府によって行われたということです。そのトンネルも見てきました。
  縦横無尽に張り巡らされた隧道や水路、流れる水の音、広がる田畑、さわやかな風に吹かれて 有栖川沿いを楽しみました。最後に、廣澤池野ほとりでコーヒーとお菓子をいただきました。

 嵯峨用水から有栖川に落とされた水は 大覚寺の境内で「大沢池」にとりいれられて、池の景観維持に貢献していますが、その水は東側の取水桶から農業用水路に流れています。「 大沢池」は 農業用水確保のために 農林水産省の補助事業 大沢池ため池整備事業として みなさんの税金が投入されているんですね。
 嵯峨野用水の管理は 洛西土地改良区(水土里ネット)洛西が行っていますが その説明看板は廣澤池野ほとりにあります。ぜひ見てください。

 有栖川は北嵯峨から梅津まで流れ 田畑を潤し 人々の憩いの場を提供してくれていますが、順次京都府の事業として堤防改修や遊歩道の整備が行われていますが、途中、閉ざされているところもあります。 皆で協力して、遊歩道など実現したいものです。