現場職員にも地域住民のいっさいの説明もなく、府立与謝の海病院を独立法人化した府立医科大学病院野付属病院化がすすめられようとしています。地域医療は住民とともに作り上げるものです。

 吉田さゆみさんと地元の議員のみなさんと一緒に府立与謝の海病院を訪問させていただきました。
府立与謝の海病院は府北部医療の拠点の病院です。
 この間、病院のあり方について検討がすすめられ独立法人化された府立医科大学の附属病院化の方向がすすめられています。
 しかし、肝心の現場の職員の声や患者地域住民の声を聞くこともなく、また、説明もいっさいありません。新聞報道で知らされたのみです。今後のビジョンをきめるのも現場抜きのようです。
  病院では、脳外科医が不足し、手術ができない状態が続いています。脳外科医を配置し手術ができるようにと、地元住民の皆さんが8000名を超える署名を集められ、京都府に要請され、党府議団も議会で度重ねて要求をしていたものですが、前回知事選挙でも大きな問題になり、選挙後、脳外科医が派遣されました。しかし、それもつかの間でした。
 救急医療や精神科入院ベッドの整備など住民の願いが数多く出されてきましたが、それに応えてこなかった京都府がどんなバラ色の話をいってくれても信用できないと痛烈な声が出されています。
医師不足の問題は一病院で解決ができることではありませんが少なくとも、この間、私たちが調査してきた病院、過疎地であっても若いお医者さんが集まる病院は、「病院も医師も地域で育てられる」といって住民の声をよく聞いて地域の医療ニーズをしっかりつかみ、これに真剣に応えている病院でした。
 地域医療をよくするためにも、結論を押し付けるのでなく、現場の声を聞き、患者さんや地域住民の声をきくことがまず必要だとおもいます。9月定例会で大いに議論のしていきます。