与謝の町へ行く用事があり、合間をぬって、丹後半島の経ケ岬へ。大陸からの黄砂の影響か少しかすんでいましたが、いつもながらの絶景です。
普段何気なく通るときには意識もしなかったのですが、自衛隊の分屯地、そいて、レーダー、1980年代に設置された日米共同使用のレーダー基地がドーンと居座っています。 日米両政府が、米軍のミサイル防衛のためのX-バンドレーダー配備を計画している予定地、自衛隊分屯基地周辺を調査してきました。
これまでは開かれていた基地の入口は閉ざされ、ものものしい警戒です。基地の横には、九唱寺さん。文殊堂を取り囲むように、自衛隊基地が拡張され、周辺の棚田や畑を米軍が買収して新たなレーダー基地をつくる計画です。
住民は新聞報道で知らされ、まさに 「寝耳に水」。住民説明会が始まっていますが、不安が広がっています。
日本では二つ目、一つ目は2006年に青森県車力基地に配備されていますが、X-バンドが強力な電磁波を出すことから半径6キロは立ち入り禁止区域になっており、さらに、開設1年の間に米軍属7人が宿舎内での暴力や周辺女性宅への不法侵入などで本国に帰国させられるという事件も発生しているといわれています。小森陽一さんの著書によれば基地周辺に行って 米軍から銃口が向けられたとの話も。基地周辺にはもちろん小学校もあります。小学校のグラウンドはドクターヘリのランデブーポイント。丹後半島の上空6000キロあたりは航空機の飛行ルートでもあります。
帰宅して夕刊を見て驚きました。
「レーダー経ケ岬配備 数か月内に」ー米軍がカリフォルニア州に追加配備する迎撃ミサイルの体制の一環としてのXバンドレーダー配備計画です。
大好きな丹後半島に、平和な住民の暮らしを脅かす米軍基地が必要でしょうか。
TPPといい、米軍基地拡張といい、 安倍首相は米国オバマ大統領と密室で何を勝手な約束をしてきたのでしょうか。
山田知事も毅然と反対をしていただきたい。でなければ、京都府の「海の都構想」も台無しです。